One finger to the haters, two fingers to the past

はぁーついに出ましたね、JAPONICANA。っていまさらですが、感無量です。
楽曲の良さ、バラエティ、ボーカルとしての表現の豊かさはもちろん、音の厚みやバランスの面でも(以前は自分でバランス調整しながら聴くこともあったんですが)今回文句ないです。あと、既存曲も音源化してほしいってずっと言い続けてましたけど、比べて聴くと、なにかが違う。古いものが悪いというのではないけど、じんくんがもうあの地点には立っていないことが分かる。‘元KAT-TUN’の赤西仁どころか、1年前、YGTの凱旋で会った赤西仁にも留まっていないのが分かって、どう表現していいのか分からないけれど、喜びとホンの少しの寂寥感が入り混じった不思議な気持ちになるアルバムです。私がこうしている間にもきっとまた別の場所へ行ってしまっているんだろうな、みたいな。必死になって追いかけても捕まえられるのはせいぜい影か、残り香ばかり、みたいな。まあこの捕まえられない感、目を離すと物理的にも心理的にもどっかに行ってしまう不安な感じもじんじんの魅力なんだよね。やってることはダンスミュージックやR&Bで、立ち位置的にはアイドルで、別の意味でロックな人だと思います。面白い生き物だよ、ほんと。Can't nobody do it like you. I don't give a damn what they do, what they try. 'Cause ain't nobody fly enough to touch you.*1

USデビュー盤ということですが、果たして海外で通用するレベルに達しているかどうか、までは客観視できないというか、分からないんですけど、でもとても魅力的なアルバムです。機会があったら手にとってみてください。

JAPONICANA【外付けポスター特典無し】(初回限定盤)(DVD付き)

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JAPONICANA【外付けポスター特典無し】(通常盤)

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なお、気になる海外での成績ですが、70カ国で配信もしくはCD販売されていて、iTunes USのダンスチャートで最高位2位で今現在もそのあたりの順位をキープしています。総合アルバムチャートは最高位確認してないんですが最高位で24位か23位かそのくらいだったかな、曲単位のDLも可能で、Aphrodisiac、Set Love Free、That's What She Saidが単体でランクイン(中でもAphrodisiacが1番人気で61位)しています。順位が低いように見えますが、曲単位になると母数が大きくなるのと、アルバム上位組がソングチャートの順位をいくつも占有する形となるのでなかなかの健闘だと思います。この流れでこの3曲シングルカットしないかなぁ。ラジオ向きだと思うんだけど。余談ですが、同日配信開始のPerfumeのアルバム「JPN」がダンスチャートで12位と好位置にランクインしてまして、日本人なかなかがんばっています(リアルタイムチャートなので、ここまでの順位はすべて最高位)。ノープロモーションのヨーロッパでもチャートインしてきているようですが、配信の地域が多すぎて(メディアの種類も多すぎて)把握しきれない。ワーナーさんがまとめてくれるといいんですけど。

*1:Like Youより