今回

原作などのネタバレなしで行くつもりなんですが(番協レポとかは読むから番協のみなさま4649)、90年代バンドブームということで、これ読んでおいたらいいですかね?

リンダリンダラバーソール (新潮文庫)

リンダリンダラバーソール (新潮文庫)

私自身この時代は洋楽に傾倒しまくってたので、邦楽シーンがどんなだったかあんまり覚えてなくて。それらしいことといえば友達に誘われて高円寺とか行ったなーくらいの記憶しかない。



以下は我ながらキモイ語りなので、消そうかと思ったけど、消さずに畳んでおきます。キモいのOKな方だけ「続きを読む」をクリックしてください。





話題になってる小林×岩井対談(9月下旬日テレ深夜放映でBANDAGEの話をしている*1)で、多くの方が、新しい才能の見つけ方のところにじんくんを見ているみたいですが(たぶんそれも正解だと思うが)、個人的にはもうひとつ、

あるバンドが存在していて、そこの周辺に色々起こってくるシーンと…シーンと人間関係、そのバンドにおける。栄光と挫折の物語みたいな話なんだけど、簡単に夢をつかまえるという話じゃなくて、夢の捕まえ方がよくわからなかったという話ですね。
これってわりと普遍的な気がして…目の前にあるんだけど、捉まえられない、みたいな。サッカーで、ゴール目の前で絶対入るはずだったのに、はずすみたいな、心の揺れ動きみたいな、人間ってあの、ちゃんとまっすぐ考えてちゃんとまっすぐやれば上手くいくはずなのに、そこに気持が入りきらなかったり迷ったりでうまくいかなかったというような…


ていうところが気になりました。もちろん彼らはバンドの話をしていてるわけなんだけど、ちょっとカツンもそうだよねと思った。お二人もたぶんそう感じたから、じんくんに白羽の矢が立ったんじゃないかと。カツンってやっぱりデビュー前後の数年がシンパシーを呼ぶところがあるのかな(もちろん反発もものすごいと思うんだけど)。そもそも「紆余曲折」イメージというのはファンの内部だけのものだったはずなんだけど、あの留学事件があって外側にもそういう印象を強くしてしまったというか。残された側に対しても飛び出した側に対してもシンパシーを覚える要素があって、しかも飛び出したままではなく結局元の鞘に戻った、という*2
そういう意味で、これ出来上がったらすごく共感を呼ぶか美化してんじゃねーよと失笑されるか、どっちかになるんじゃないでしょうか。楽しみだし、一方でこの映画が終わったら、過去の自己イメージを仕事に投影させるのは最後にして次のステージに行ってもいいとも思う。


ところで(放映内容にはないんだけど)あらすじによると、このLANDSというバンド、

存在感のあるボーカルのナツ(←じんの役)と天才的な音楽センスのあるユキヤ

の2TOPなんだよねwwww

天才的な音楽センスのあるユキヤ役重要っぽいですね。配役が気になる。

*1:http://streaming.yahoo.co.jp/c/t/00501/v04434/v0443400000000498062/

*2:カツン好きな人たちって「ん〜もう!」っていうイライラする側面も込みで好きな人が多い気がするんです。常に同じテンションをキープしていられなくて、カツン最高!っていう躁状態と、明日にでもヲタ卒しそうっていう鬱状態の繰り返しで、でもそういうところも込みでハマってしまっているというか。特に仁担。個人的な思い込みかもしれないけど。