白虎隊#2

端的に感想を述べますと、



嫌ーーーーーーー!!!
嫌嫌嫌ーーーーーーーー!!!


ほんとにもう何度チャンネル変えようと思ったことか…(泣)。言っておくけど、感動して泣いてなんてないっすよ。立派に死ぬという台詞に背筋寒くなっただけです。悲惨さに顔を背けたくなっただけです。

今、白虎隊の物語をこのようにドラマチックに見せる意味がいまひとつ分からない…いや、正確に言うと、判断力も未熟な少年たちが、大人の思惑や歴史の流れに飲み込まれていく悲しい姿を描いた史実パートはそんなに悪かなかったんだけど、現代のパートを入れる意味が分からん。過去パートに一貫して根底に流れている親子愛、このテーマは現代パートには感じられない。しかし、わざわざ現代パートを設けたということは、そこにドラマの最終的な狙いが託されているはずで、それは一体何だったのか?当時の人々の生き様を見習えと?それとも恵まれた時代に生きていることに感謝し身を正せと?いまどきの若者は甘やかされていると?なんなの?わかんないなー。

動乱の世で、常に死と隣り合わせの人々が懸命に生きざるをえないのは当然で、そしてある意味不幸なこと。一方で、平和な世で、余計なことを考える時間のある人々がひねくれたモノの捕らえ方をするのも当然で、後者が特別悪いということはないはず。現に江戸中期には、戦乱下には得られなかった物理的な豊かさ、精神的な余裕の中で、数多くの文化が花開いているわけですし。もし、現代に何か問題があるのだとすれば、それは一見恵まれているように見える今の世の中が、その時代ならではの不幸を抱えているからであって、過去との比較から解決できる問題ではないはず。

それにしても白虎隊19名の自刃の理由が勘違いですからね。数えで17、今の時代なら中学を卒業するか、高校に入学するかという年の子供。純粋で、疑うことを知らなかったんでしょうか。それって可哀相!とは思うけど、純粋で良いことだ、立派なことだとは思えない。母親たちの反応にしてもそう。自分の子供が勘違いで死んでごらんよ、私だったら頭おかしくなるよ。なんとか隊長ブッ飛ばしてるよ。ひとりぐらいそういうおかーさんいなかったのか。


なにはともあれ、峰治さんは生き残って良かったです。相変わらず豊満なバストだったけど、儀三郎亡き後はそれが唯一の救いだった気がします。