そだ

子供といえば、結構ママヲタ仲間が見てくださっているようで、中には我が家と似たような境遇の方もおられたりして、ちょっとなんだか嬉しいというか、いつもとても励まされています。
私自身、もっと早くから子供の異変?に気付いていればな、とか、もっと早くから同じような状況に置かれている人と話が出来ていたら少しは楽だったな、とか、今更ながらに思うことがあるので、現在子育て中の方、もしお子さんの発達に少しでも気になるところがあるならば、早めにかかり付けの小児科、もしくは自治体のしかるべき部署に相談をされることをお勧めします。何でもなければそれはそれで良かったね、で、済む話ですしね。


で、前置きが長くなってしまいましたが(深夜につき)、息子(4歳2ヵ月)ですよ。4歳を超えたあたりから、言葉でのコミニュケーションがかなりスムーズになってきました(1歳から言葉は出てはいたんですけど、およそ生活の役に立たないようなものばかりだったので)。以下、うまく行ったことはとりあえず書き留めておこうと思います。


息子(自閉症スペクトラム)の場合、コミュニケーションの言葉が爆発的に増えるきっかけになったのが、実は筆談です。最近、絵本の文章を拾い読みするようになってきたため、手のひらサイズのカード(大きめの単語帳)に、このシチュエーションで言ってほしい言葉であったり、いまして欲しいことを書きとめて、声に出して読ませるようにしました。


息子の場合
<短所>

  • 言葉は知っているのに使い方、シチュエーションが分からない(「食洗器止まってるよ」とか言うのに、「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」がうまく言えない。あと最近困っているのが、運転中に後部座席から「そこ、右に曲がります」「赤信号で止まるよ」とか指示を出すこと。赤信号はまあいいんですけど、曲がるべき方向と逆の指示を出されたりするとマジで事故りそうに…)
  • 口頭のみだと生活音や他への興味に邪魔されて指示されたことに集中できない(すぐに気が散って遊びだすので支度がままならない)


<長所>

  • 習得単語数は結構多い(子供向けの事典を丸覚えしている)
  • 文字は読める(ひらがな、カタカナの一部、数字、アルファベットの一部)


という感じでしたので、たとえば

  • 「おかわり」と言ってほしい場面では「おかわり」と書いたカードをその都度読み上げさせる(これまでは「むぎちゃのむー!」と叫びながら奪いにくる感じ(笑)だったのが、「おかわり」+「くださいな」を読ませることで、「むぎちゃ、おかわりくださいな」「もういっぱいください」という風に変化)
  • したくの手順を(「1.くつをぬぐ」「2.くつをげたばこにしまう」「3.おべんとうばこをだす」「4.れんらくちょうをだす」「5.タオルをかける」「6.かばんをしまう」「7.トイレへいく」てな具合に)書いて読み上げさせたり。


子供が迷ったときには「こんなときは何て言う?(どうする?)」と言って、最初のうちはカードを見せる。最近ではカードがなくても、同じように問いかけるだけで、言うべき言葉やするべきことが分かるようになってきました。


特に「文字は読める」という子供には、文字を使ってコミュニケーションのきっかけ作りをするのは有効なようです。子供というのは、障害のあるなしに関わらず、言うことを聞かなかったり、空気読めなかったりするので、定型のお子さんにも案外有効なんじゃないかなと思います。